C6チューニングにおけるMINOR CONVERTIONの活用

序文

現在のペダルスティールの教則本の殆どがE9thチューニングに焦点を絞っており、C6ネックを持て余しておられる方が非常に多いと思います。
「バディ・エモンズみたいに、C6でジャズやりたい!!」
そんな方々に朗報です。

私自身、C6は超初心者なのですが、独自に研究していくうちに希望の光が挿して来ました。
それが今回御紹介する「MINOR CONVERTION」です。
ジャズギタリスト、パット・マルティーノ氏が提唱する氏独自の理論です。

私自身まだ研究は始まったばかりですが、「共に研究して頂ける仲間を増やす」という意味も込めて、筆をとった次第でございます。

すでにC6を使用してらっしゃる方ならご存じだと思いますが、C6は「ツーファイヴ進行」の多いジャズ系の曲において、フレットボード上に数多く点在する「ドミナント7thコード」等をアルペジオすることによって、ジャズっぽく聴かせることが容易だと思います。

しかし、御大バディ・エモンズはペダルをあまり使わず、流れるような単音ソロを弾きまくる時があります。
これは別に御大が超人なのではなく(失礼!超人です。)、このコラムのテーマである「MINOR CONVERTION」を駆使しているからなのです。(実際、エモンズ本人も自身のサイトでやり方を説明しています。)

要するに「全てのコード」を「いろんなkeyのマイナースケール」で演奏するのです。

この方法により、「なんやら7th」とか、「オルタードなんやら」とかの難しいスケールを覚えなくても、「ドリアンスケール」イッパツで全てカバー出来るのです。

余談ですが、私はペダルスティールを始める前はパット・マルティーノ(ジャズギタリスト)の大ファンでした。
氏の怒濤の16分音符の速弾きは、「一生掛かっても無理だろうな、、」とジャズギター3年目で早くも諦め、ノンビリユッタリのペダルスティールに手を出してしまいました。
そして、スティール3年目のある日、バディ・エモンズの「Live 77」というアルバムを初めて聴きました。
名演ばかりのナカナカ良いアルバムなのですが、なんと最後から2曲目にパット・マルティーノの「Great Stream」を演奏しているでわないですか!!しかもスティールで!!
「やはり俺はマルティーノの呪縛から逃れられないのか?!」
私は腹をくくりました。
以来、私のマルティーノ研究は再開されたのでした、、、、、、。

いきなり結論!

「Aドリアンスケール」イッパツで、
C, Am7, D7, F#m7-5, -A7
の各コード上でアドリブできる!。

以上です。(笑)

嘘。(笑)
いちおう説明します。

上記の各コードは構成音がほとんど一緒なのです。
さらに詳しく言うと、
C、Am7、F#m7-5はAマイナーペンタトニック(パッシングノートを入れつつ)で弾いて
D7、-A7の各ドミナント7コードの時は、マイナーペンタの7th音を6thに換えて弾く。
たったこれだけです。
要は、ドリアンスケールの7thを強調するか、6thを強調するかの違いです。

やり方をざっと説明しますと、、、、

まず、C6のフレットボード上にあるドリアンスケール(階名で言うと、1、2、-3、4、5、6、-7)を全
て拾い出し、紙に書きます。(この時点で諦めた方は、シングルネックに買い替えましょう)
次に、死ぬ気でドリアンスケール(例えばDドリアンもしくはDマイナーペンタ)を練習し、体に染み込ませます。(これが一番しんどい。約2週間)
さらにキーを5度上げて(AドリアンもしくはAマイナーペンタ)練習します。(約1週間)
そして、最初にDドリアンを2小節弾いて、Aドリアンにつなげる練習をします。(おそらく一生)
これで「Dm7-G7-C」(2-5-1進行)の出来上がり。ジャズ理論の基礎です。
(ちなみに2小節めのG7のところは「7th音を6thに換える」んでしたね。)

そこまで出来たら、最初に書いた5つのコードを1グループとして、各キーのリストを作ります。
次に演奏したい曲のコードをリストと照らし合わせ、該当するマイナースケールのキーを導き出し、譜面に書き込みます。
あとはその曲のカラオケもしくはCDに合わせ、書き込んだキーのマイナースケールにスムーズにチェンジ出来るように、そしてドミナント7thコードのところで6thを入れれるように(重要!)、ひたすら練習して下さい。パッシングノートをふんだんに使うとジャズっぽくなります。(筆者も只今練習中)
エモンズ&ハルラグのライブビデオを観たあとに練習すると、何故かはかどります。(笑)

以上がおおまかな流れです。
文章だと解りづらいと思いますので、そのうち会員専用ページにて、順次図面付きでアップして行こうと思っています。
また、「そんなんとっくに知ってるで!」
という勇ましい方がいらっしゃいましたら、ぜひ情報交換して頂きたく思います。

その昔、ジャズギターを志す者達が集まるパットマルティーノのセミナーに、バディ・エモンズはただ独りペダルスティールを担いで通ったそうです。そんな奴ほかにいません。カッコ良すぎです。
その努力に敬意を表さずにいられません。

以上、解りにくい説明でしたが、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
図面はそのうちアップするつもりです。
それでは。